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ニコニコ動画の静止した日~サービス停止から1週間後の備忘録~(前編)


2024年6月8日、土曜日の早朝からニコニコ動画のサービス全般において不具合が発生し始めた。
(この記事を書いている6月14日現在は確認しようもないが)おそらくは、この頃には生放送や静画、大百科といったニコニコ動画の関連サービスにも既に影響が出ていたのだろう。利用者数的に一連の不具合が露見したのがニコニコ動画といった形だったのではないだろうか。
まもなく、ニコニコ動画をはじめとするニコニコ全てのサービス利用が停止され、同日18時には「サイバー攻撃を受けている」「月曜日に経過を報告する」といった旨のインフォメーションが公開された。

私自身がこの状況を認識したのは午後19時頃。自分自身のゲーム実況動画(当日19時に投稿予定だった)が正常に投稿されているかを確認しようとしたときであった。
不具合発生から7日目。1週間前の土日に投稿予定だった2本の実況動画は、いまだにネットの海に放たれてはいない。


ニコニコ動画に触れて早18年。
暇なときにランキングの人気動画、ニコニコ漫画でマンガを漁ることは日課といって過言ではない。
また、動画投稿をするようになってからも15年弱が経っている。
動画1個あたりの再生数は10~50前後といったところで、正直下手の横好きといった具合ではある。ただまぁ、それでもたまにつくコメントやいいねボタンの個数に一喜一憂程度には楽しませてもらっている。
他のサービスにおいても、ニコニコ生放送ではTCGの対戦凸待ち放送を凸する側でも生放送側でも年単位でやらせてもらったし、ニコニコ静画ではショックを紛らわせるために描いた艦これの轟沈イラストを投稿して辛辣なコメントを返され凹んだこともある。
思い返せば結構シャレにならないほどの時間をニコニコ関連サービスに注いできて、色々な経験をさせてもらった。
ここまで来るとどちらかが死ぬまで関わり続けることになるだろうなぁとはぼんやり思っていたのだが、いざニコニコ動画の関連サービスが停止してしまうとなると、なかなかどうして自分の半身が葬り去れたかの如く辛く感じているところが強くある。

サイバー攻撃を受けた旨が記載される


ニコニコ動画のサービス停止から2日が明け、2024年6月10日。
この頃になるとKADOKAWA関連サービスが軒並みニコニコ動画と同じ状態になっているという認識が行き届き、Twitter(現X)を中心とするSNSでも想定よりだいぶ大きな問題に発展していることが広まっていた。
要するに、一連のサイバー攻撃はニコニコ動画だけを対象としたものではなく、大手出版会社であるKADOKAWAグループ全般のサービスをターゲットにした超大規模なものであったのである。
電撃文庫や角川文庫といった書籍部門にも当然影響は及んでおり(なんならこっちは発注にも関わっているようで経済的な影響は深刻そう。頑張って)、当初は若干数ながらも見受けられたサービス停止に憤る人たちもこの頃には多くが声をつぐむようになっていた。


同日18時頃、予告通りにニコニコ動画から公式の声明が発表された。
状況としては芳しくなく、むしろリアルタイムでサイバー攻撃を受け続けているという厳しい現状がそこには記載されていた。
記載されている内容も端的で、ニコニコのシステム全体を再構築をするための対応を進めている旨、また多くを調査中のため会見を開くことができない旨の2点のみが記されていた。
上述のKADOKAWA関連サービスの現状から察するに当然の状況といえたが、実際にそういった情報が提示されることでショックを受けたニコニコ動画ユーザーは自分を含めて少なくはなかったと思われる。

翌11日にはプラットフォームを変え、月刊ニコニコインフォがyoutubeの公式チャンネルでライブ配信された(通常は隔週でニコニコ生放送で配信されており、自分もたまに見ていた)。
内容自体は10日に発表されたものをMCの百花繚乱氏とニコニコ代表の栗田穣崇氏の二人で紹介していくというもので、番組自体でも明言されていたように新規情報こそなかったものの、ユーザーや著名人がTwitter(現X)に投稿したニコニコ動画への応援メッセージ等を面白く紹介する様には元気を貰えた人も多くいただろう。


そこから数日経つが、14日現在(14時頃)では新たな新情報は発表されてはいない。公式声明の内容の通り、システム再構築を行うために開発スタッフが日夜尽力しているのだろう。昔少しだけプログラミングをかじっていたことのある身としては、それが一朝一夕で済むものとは思ってはいない。Twitterで流し見した意見を参考にするのなら、一ヶ月は見積もっていてもおかしくはなさそうである。続報が来るのは月を跨いでからという可能性は、とても高そうだ。サービス再開の目途が立たないことに対する悲哀とは、今しばらく付き合い続けなければならないだろう。

幸いなことといえば、ニコニコ動画に対して激励や応援の声を届ける様が、少なくとも自分の観測できる範囲においてはとても目立って見えることであろう。Twitterの公式アカウントが出すインフォメーションにはそういった類のリプライが多くついているし、不具合発生当日から行っているyoutubeでの公式ライブ配信「サイバー攻撃からのニコニコ復旧を見守る場所」では毎日5万前後の来場者がいて関心の高さが見受けられる。もちろん批難するような声がゼロというわけではないだろうが、ニコニコ動画の現状について支援していくような意見が目立つことは、個人的にはとても嬉しいことである。

サービス開始から18年が経ち、1週間以上のサービス停止が予想される現状は決して明るいものではない。しかし、その長い年月の中で得てきたユーザー諸氏の応援の声は紛れもなく本物であり、たとえ一ヶ月以上の時間が経とうともニコニコ動画なら必ず戻ってきてくれると願う声は、色々な場所で今なお続いている。他の動画投稿サイトでは代替できない要素や魅力がニコニコ動画には数多く存在しているのだから、当然であろう。
それら復活を祈る声の一つがこの文章だと明記して、締めの文としたい。待ってるぞ、ニコニコ!







……という形で記事をまとめあげた直後、6月14日の15時に新たな情報が公開された。仕事が早い!!
さすがに今まで書いた記事を全て消して一から書き直すのは色々とメンタルに来るため、タイトル通りにここまでの記事を前編としておく。続きは後編にて!


(後編はこちらから)

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