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セーフティーネットとしてのウーバーイーツ

糸井さんが言うように、ウーバーの配達員には服装に関する規定はありませんし、マナーの研修などもありません。中には汚い服を着た人や普通の接客業じゃありえないような対応をする人もいると思います。配達員になるために面接を通過する必要もなく、基本的に希望すれば誰でもなれるので、仕方がないでしょう。一方で、採用の間口が広いことは社会のセーフティーネットの役目も果たしていると思います。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6405935

 ウーバーイーツや出前館といった配達サービスがここまで普及した理由として、新型コロナの流行はまず外せないものだと思う。外食自粛による注文者側からの需要がだいぶ大きくなってしまったのはもちろん、記事上で語られているように失業してしまった人の気軽な転職先として機能している側面は無視できない。類似サービスも出始めており、ぼくが契約しているauだと結構クーポンが送られてくる。もちろんauだけではないだろうし、それだけ利益が見込めると踏んでいる企業は少なくないのだろう。市場的に言えば競合他社が増えれば増えるほど洗練はされていくだろうし、配達員として働く人についても選択肢が多くなるので悪くはない状態だと思う。

 ただ、やはり気になるところとしては面接等のふるいが全くないところかな。基本的には登録すれば無条件で配達員になれる以上、ちょっと人格的に問題があるような人も不特定多数の人と触れられるようになるのは、まぁ色々とネガティブな事件を想像してしまう。あと、接客系のバイト等で教育されるような事項も一切学べず、完全な初心者については本人自身のトライ&エラーでやっていくしかないのは実に大変そうだ。
 まぁバイトの面接等で弾かれそうな人も労働して賃金を稼ぐことができるというのは、セーフティーネットという観点だけで見れば正しいのかもしれないけど。国、とまではいかないけど、地方自治体レベルで協力関係を築いて就業支援の前段階として活用できないもんかなーとは何となく思ったりはする。

 ブームが来るならばそれが失速することも避けられない。どうせ廃れていくのなら何かしらのスキルを獲得してから次のステップへと行ければ、と思ったりはするけど。それを今の体制でできるのは一握りだろうし、そういうスキルを意識をしないからこそ参加しやすいという側面もあるだろうし、なかなかどうして難しい話だなぁと思った次第である。

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