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さいとう・たかを先生の死去~死後も残り続ける作品のために~

 氏には創刊の年から53年続く看板連載作品『ゴルゴ13』のご執筆ほか言葉に尽くせぬお力添えを賜りました。
 生前のご功績に心から賛嘆と感謝を申し上げ、謹んで氏のご冥福をお祈りいたします。
 〈ビッグコミック編集部〉

https://bigcomicbros.net/65270/

 マンガ界の巨匠のひとり、さいとう・たかを先生がご逝去されました。
 散髪屋においてあるマンガNo1といってもいい代表作「ゴルゴ13」の名前を知らない人はいないでしょう。作品自体を読んだことはなくとも、その特徴的な作画を見れば誰しもあの漫画家かと合点がいくはずです。作品自体が素晴らしかったことももちろんですが、1968年から50年以上に渡って連載を続けたその精力的な姿勢ゆえの知名度が確かにありました。
 頭の中にあるという最終回を目に出来なかったことが残念で仕方ありません。
 賛嘆の念と共に、ご冥福をお祈り致します。


 一方で、ビッグコミック編集部から嬉しい情報も公開されました。
  さいとう・たかを先生は自分の死後も「ゴルゴ13」が続いていくようにと、自身のさいとう・プロダクションにおける分業体制を整えていたそうです。そしてその目論見通り、「ゴルゴ13」はさいとう・たかを先生が亡きあともプロダクション等の協力のもとで連載が継続されることが決定されたそうです。


 正直、さいとう・たかを先生が亡くなったという悲しみ以上に、この体制整備の話に対する尊敬の念の方がぼくは強くあります。作品の最終回原稿が金庫に保存されているという都市伝説は聞いたことあれど、実際には最終回という作品の終わりではなく、遥か未来まで作品が続くことを願っていたとは感服するしかありません。自分の死後も続くことを望むというのは、作品に対する愛がなければ出来ないことでしょう。本当に凄いと思います。

 Twitter上を観測したところ、自分と同じようにこの分業体制に対する驚嘆の声は多く確認できました。
 作品の作風によるところが大きいとはいえ、自分の死後に対して万全の備えを行っていたその姿勢が後世でも語り継がれていくことを願います。久しぶりにゴルゴ13、読んでみようかな?

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