【感想】映画「劇場版きんいろモザイクThank you!!」~彩られるモザイク模様たち~
2021年8月20日公開の「劇場版きんいろモザイクThank you!!」を鑑賞してきたのでその感想です。
推しのカレンちゃんと久世橋先生の出番がそこそこあったのは嬉しい限りでした。
以下、ネタバレらしいネタバレはないですが、構成的なものとかのバレ程度はあるので閲覧ご注意を。
そして続いていく思い出たちのモザイク画
映画は大きく分けて、修学旅行、受験勉強、卒業式(とそれ以降)の3パート。
卒業式自体は短いけど、あそこもきちんと1パートとして扱うべきだと個人的には思う。
個人的な評価で言うと、卒業式>受験勉強>修学旅行といった具合で、尻上がりに面白くなった印象。
というのも、最初の修学旅行パートはテンポが遅かったりBGMの挿入ががいまいちだったりで、 鑑賞中の評価は正直良くなかった。4コマのシーンをただただ切り合わせたようなシーンとテンポが、ひたすら続いているような感覚が拭えなかったのだ。このあたり、アニメシリーズの方が画が動かす等の工夫を入れて退屈しないようにしていたと思うのだが、序盤の修学旅行パートはこのあたりの手の入れ方がほとんどなかったように思える。
まぁなんだかんだ6年振りにきんいろモザイクのアニメに触れたので、「美化しすぎちゃって過大評価しちゃってたかなぁ」と鑑賞中にぼんやり考えていた。あるいは、短くない歳月の中で自分の感性が変わってしまったのかもしれないなぁと思ったり。キャラがかわいいというところは何ら変わりなかったけども、単調に進みながらカップリング描写多すぎてお腹いっぱいになりすぎない?とポツポツ思ってしまうところはあった。
それが、受験勉強パートの中盤あたりから面白く感じられてきた。心の中でおぉと呟いてしまうほどに。
きんいろモザイクの世界を楽しむための脳にチューニングされた、とも考えれるが、ともあれ自分自身に言い訳しながら最後まで見通すみたいな自体にならなかったのは本当に良かった。具体的に言うと、屋上段ボールの前後からブーストはかかってきた気はする。露骨にカレンちゃんのターンだったので、ぼくが単純にカレンちゃん好きなだけな可能性も捨てきれないが。
そして卒業式シーンからは、お世辞ではなくアニメシリーズのファンとして非常に満足のいく出来に仕上がっていたように感じられた。原作には当然あるシーンなのだろうが、それでもアニメとしてちゃんと手を加えられているのだろうなぁーというのが分かるのは本当に嬉しかった。
映画全体の評価としては諸手を上げて100点!とは言えないものの、アニメシリーズファンとしては見届けられて良かったなぁという部分は間違いなくあり、まだ未鑑賞のファンの方にはお勧めしたい。序盤~中盤はちょっと単調なところはあるものの、そこから先は結構楽しく見れると思います。
あと、キャラがかわいいことは間違いないので、そこだけは明言しておきます。