ファン待望であった、ウルトラマンティガのオンライン配信が開始された。
　正直まだ嘘ではないかと疑っているが、本当らしい。ありがとう円谷、ありがとう円谷イマジネーション。


　ウルトラマンティガ、そして世界観的続編にあたるウルトラマンダイナ。
　数多くあるウルトラマンシリーズにおいて、とりわけこの２作品はオンライン配信の機会に恵まれていなかった。この２作品に共通しているのはV６の長野博が出演していることであり、ジャニーズの厳しいメディア規制や契約による拘束がこの事態を生み出しているというのが、ファンたちの間では暗黙の了解として知られていた。
　『ウルトラマン クロニクルZ ヒーローズオデッセイ』という作品では、ウルトラマンティガのエピソードがピックアップされて放送されていた。しかし、これまた長野博が演じるマドカ＝ダイゴの登場シーンだけがものの見事にカットされており、他の登場人物が名前を呼んでいるにも関わらず番組中では一切姿を見せないという陳腐な絵面が何度も繰り返して放映されることとなった。インターネット上での番組実況ではその様子は様々な言い方で揶揄され、ぼく自身もイマジナリティダイゴと呼んで冗談めかしに呼んでいたりした。


　上記のような扱いを受けていたウルトラマンティガが突如として配信されるとなり、特撮界隈は騒然とした。その日はウルトラマンティガ２５周年という節目だったので予想を立てていた人がいなかったわけではないが、ぼく自身が見る限りはどれもが冗談半分で言っていたものであった。心の底からウルトラマンティガの配信が開始されると信じていた人は、一人もいなかったはずだ……それぐらい、今までの状況がひどかったのだから。


　しかしながら、２０２１年９月７日をもってウルトラマンティガの暗黒の時代は終焉を告げた。
　円谷のサブスクサービス「TSUBURAYA IMAGINATION」の有料プランにて、半年近くかけて少しずつエピソードが追加される形で配信されることが告知されている。気になる人は、月額５００円のスタンダードプランで現在８話まで見ることが可能なのでその勇姿を確認してもらいたい。あわせて他のウルトラマンシリーズも見ていくことをお勧めする。個人的には今が旬のウルトラマンZがお勧めだ。