新型コロナが明けたあとの本屋
長く紙の本や雑誌離れに苦しんできたが、コロナの感染拡大で最初の緊急事態宣言が出た令和2年の4、5月には大型商業施設に入る書店が休業したこともあり、客が殺到。営業時間を大幅に短縮したのに前年の倍を売り上げる日もあった。だが、昨年は苦戦が続いた。矢幡社長は「人出は戻っているが店にはなかなか入ってもらえない。コロナ禍を経て紙から電子への移行が進んだ印象も受ける」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/265bd5dcbff777028ca44cb45bda0dc7b80060dd
本を読むというのは習慣の一つであって、一度読まなくなるととことん読まなくなる。
新型コロナによる巣ごもり需要で読書量が増えた…というのが仮に成り立つとして、その習慣を成り立たせるための書店の数というのは、果たして現状でどれほど足りているものなのかなぁ、というのはたまに考えることである。新型コロナの流行以前から店の数は減っており、ぼくの地元でもここ5年で2店ほどは看板が畳まれている。色々な要因ゆえの結果とはいえ、新しい書籍を眺められる機会は着々と減少していっている。
新型コロナが明けたあとの本屋については、どのくらいの機会を読者に与えられるかが鍵になる……とは思うのだけど、今から本屋が増えることはまずなさそうなんで、だいぶきつそうだなぁというのは正直に思うところ。本を読まない人を実店舗に連れていくのはハードルが高い上、その実店舗自体が存在しないところが多いだろうし。
堅実的なところとして電子書籍を普及させて、そこから紙の方も普及していくみたいな方法の方がうまくいきそうな気はする。なんか順序が逆なような気がしないでもないけど、電子書籍の試し読みをさせて興味付けさせていく方が現実味がありそうである。